2013年1月4日金曜日

ジョンディア BO リンデマン・クローラー (1/16)

個人的にはジョンディアの実車で最も魅力を感じるのはコレかもしれません。

農機具製造販売で成功していたリンデマン社が、自社でも販売していたジョンディアBOに合うクローラユニットを開発、BO型のメカニカルコンポーネントをJDから買いリンデマンの工場で組み立てて販売する形で1937-47年に1,645台が作られたようです(ただしデータは諸説あるようで曖昧)。

主に戦時中に民間向けに生産されているため日本には過去一台も存在しなかったと思われます。

SPEC CAST 1/16 John Deere BO Lindeman Crawler
スペックキャスト1/16

アメリカではトラクターの模型ジャンルをファーム・トイと言ったりしますが、随分以前、そのフォードソンF欲しさにいろいろ調べた頃に気になったのが、このスペックキャスト社の1/16モデルでした。

製品のクオリティとしては子供に与えるレベルの正しくファーム・トイですが、贅沢にもメタル・トラックこと金属キャタピラが使用されている事が珍しく思えたものです。まぁ分かってはいましたが、実際入手してみるとキャタピラ以外のディテールは見える範囲の最小限で、まるで1/87(存在しないけれど)を拡大したかのように思えました(^_^;)

という事で、特筆する内容もなく、こうして2003年に写真は撮ったものの10年もHPで触れる事なく忘れていました。が、しかし気づくとこのタイプは、間もなくしてショップの在庫が無くなり、現在に至るまで再生産は行われておらず、ざっと調べたところ現在は入手が非常に難しくなってしまったようです。

正確に言えば、バリエーションモデルである、ドーザー付き、プラウ付き、カルチベータ付きなどが限定版っぽい風情で登場したのですが、それらもやはり程なくしく消えていきました。

なお、2013年時点でこのジョンディア BO リンデマンを探すとワイドトレッド(Wide Spaced Tracks)型が売られていますが、これとて過去の例から観て市場在庫がなくなれば入手に難儀するでしょう。

ワイドトレッド型は幾つかのバリエーション・モデルとは違って余計な物の付かないプレーンな格好良さがあるので、製品の出来栄えを解った上で気になる方は押さえたほうがいいかなと思ったりしています。

 (精密・高級バージョンが出てもおかしくないアイテムだと思うんですが、全然出ませんしね)

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明けましておめでとうございます。

久しぶりの更新になりましたが、こういう短い記事も混ぜて更新を増やそうと思います。本年もよろしくお願いします。

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