2011年11月28日月曜日

謎の農用トラック?後編

◆謎の農用トラック?前編の続きです。

こうして、こいつの正体がわからず8年間も悶々としていました(ちょっとウソ)。

今年になって長年探していた「農業用特殊トラクタ」という古本を入手できました(農業機械化研究所、S58年)。当時の内外のトラクターのカタログから特殊なものを載せた物ですが、意外と資料性は感じられず個人的には少々ガッカリ。でも、その中に2ページだけ興奮するページが有りました。

そう!コイツが載っていたのです。それによると・・・

●荷物運搬トラクタ
●ファーミングキャリア NCD35
●TCM東洋運搬機

・・・なんだそうです。そして、なんと、前後にPTOが有り、ななな何と!油圧3点リンクも装備していると書いてあるではないですか!!

なるほど、こりゃ「農業用特殊トラクター」扱いで良いでしょう。いよいよ私の守備範囲に入ってきました。あの片側キャビンも、トラクターなら一人乗りで当たり前だし、運転席横のプラットフォームに作業アタッチメントを取り付ければ状況を目前で確認しながら作業出来るという訳です。※1

NCD35 TCM製
さて、この写真は今年の秋に見た8年ぶりの実車、上記の事が分かって以降では初見です。そりゃもう近くでジックリ観察したかったものの、近づける状況ではなく望遠で撮る事しか出来ませんでした。

この個体は普通のトラック用タイヤを履いています。フレーム等下回りも普通のトラックっぽい雰囲気ですね。前輪ホイールハウスは空っぽでフロントグリルが筒抜け状態、肝心の後部は、フレーム後端に何やら突起物は有るものの、ハッキリとした3点リンクらしき物は見えません。

可能性の1つになりますが、上記の本には「4輪駆動の運搬車をベースにした云々」の記述があるので、NCD35という車両はあくまでもトラクター装備付きの一形態で、同じ外観の4WDトラック仕様があると読めなくもないです。どうなんでしょ?

時期も違うし同一視は出来ませんが、トラック型の万能トラクターとしては、ドイツのウニモグという大傑作があり、これを真似た和製ウニモグとして三菱2W400という(殆ど売れなかった)機種があります。でもNCD35はウニモグより一回り以上大きく、デザインも真似ていない所がちょっと良いかなと思いました。

そして、初期のオールドタイマー誌にチラリと紹介され、私も憧れた2W400の画像はネット上に沢山あるのに、コイツは1枚も画像検索に出てこないという・・・つまり、どうでもよい車?いやいや、贔屓したくなるっしょ(笑)

なお作業機は、ベールローダー、マニュアスプレッダ、スラリータンク、ブロードキャスタを使用中の写真が本に載ってますが、本車の場合どれだけの種類が用意され、販売する事が出来たでしょうか。プラウやロータリー等の耕耘用の作業機は無かったんでしょうかね?(笑)

※1 2011年現在、唯一「TCM NCD35」でヒットしたページ。なんと、前部装着式のベールローダの資料! え!?もしかして油圧3点リンクは前についているのでしょうか?


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 後日追記

上記の個体、ガレージに頭を入れた状態に遭遇し後部だけ見れました。
ナンバー下にスプライン・シャフト(PTO)を確認!
ただ、何やらディテールはありますが油圧リンクには見えません。やはり前にあるのかな?




3 件のコメント:

こっぺる さんのコメント...

二面図から設計図が起こせるか?なんて思っちゃいました。
プラ板で造れそうなスタイル。エッチング板発注して一儲けってほどの需要はなさそうですネ。f(^_^)
最低でも写真は対角線での二枚は欲しい。

なんて、いつか造ろうと思って。ってな言い訳し続けそうなのが情けない。

でろり笠松 さんのコメント...

こっぺるさん
そうそう。この車、全部平面構成だから、あとは写真が沢山あれば作れそうですなんですよね。

2面図は有り難いですが、それ以上に書き込まれた基本寸法が読める事は大きいですね。プロポーションに大きな破綻なく作れそうです。ソフトが有ればペーパークラフト的な展開図が1日で出来ます。

・・・って、言うのはタダですから(笑)

jimmy8 さんのコメント...

補助事業で地元にも3台入り 現役で2台残っています 部品供給も厳しくて 一台は、部品取りに成りましたね