2019年7月18日木曜日

360ccの消防車、びっくりした訳

 先月、仙台まで行く用事があったので、個人的に見過ごせない車両を確認してきました。
春先にツィッターで知りビックリした車両です。

ミニキャブ ポンプ車 360

軽自動車 消防車 三菱 ミニキャブ
仙台空港から空港アクセス線の名取駅で降り、徒歩で「びっくりドンキー名取店」へ。
お目当ての軽自動車消防車が展示(?)されていました。

ただでさえ小さな360ccのボディですが、さらにフェンダー内側までキャビンを狭くしているので座席は完全に子供サイズです。かわいい。

軽自動車 消防車 三菱 ミニキャブ
ベース車は2代目の三菱ミニキャブ、正確にはエンジンが水冷型に替わった「ミニキャブW」の1973~76年モデルです。360ccとしては最後の世代ですね。

ただし、消防車(ポンプ車)への改造は中古車両を利用した可能性が高く「仕上がった」年代までは分かりません。

で、

これ実は・・・

かつて見た同型車とそっくり!

そう!実は15年くらい前、北海道の月形町(岩見沢地区消防事務組合月形支署)でこんなのを観ていたのです。

ミニキャブ 360cc

なんと、前2軸の6輪車です!さらに2列めホイールには滑り止め鋼板のステップが付いている等々、ミニチュア的なこだわりが素敵な車でした。

愛情たっぷりの必要以上の工作、いったい何処の誰が作ったのでしょう・・・

◆◆◆◆◆◆

話は変わりますが、これから20年ほど後のミニキャブ「特装車カタログ」に載っている消防車で、こんなのが歴代のミニキャブに設定されていた可能性がありますね。

ただ、これは荷台に「シバウラ消防ポンプ」を載せた程度の実用本位な物で、架装メーカーが用意した汎用品でしょう。造形にこだわりを見せる本件車両とは根本的に違う車種と思います。

ただ、サイズ的には十分ポンプ車として機能するという証拠で、本件のミニキャブはこういったポンプ車の機能の活かされた改造であろうと妄想しています。いくつか操作レバーが突き出ていて妙にリアルですし。

 ◆◆◆◆◆◆

・・・という事で話を戻すと、「北海道の岩見沢あたりのイベント等に出没する一台限りの改造車」と思った物が、遠く仙台の地にソックリさんが居ると知り正体を探りたいと思っていたのです。

一台きりの同一車両なのだろうか?
それとも架装メーカーによる量産モデルだったりするのだろうか?

実はgoogleストリートビューで前部ナンバーは無いものの後部のナンバーが残っている事が分かっていたので、先ずはそれを確認したいと思っていました。

ところが!着いてみると樹脂製ダミーナンバーは崩壊が進んでいてナンバーフレームだけに!!オーマイガッ!

と思ったら、わずかに残ったナンバープレートに「岩見沢地区消防事務組合月形支署」と思われる文字列を発見!!何故か横向きだけど!

いやー、ストリートビュー(1年前のデータ)では完品だったナンバーですが、2019年6月時点で何とかギリギリ間に合った感じです。
もし間に合わなければ残りの人生モヤモヤして過ごした事でしょう(笑)

という事で数ヶ月の疑問は解け、件の2台は同じ個体だったという結論に至りました。

びっくりドンキーは北海道が本社なので流れ的にはアリ、苫小牧港から仙台港へフェリーで運んだのでしょう。吉田拓郎「落陽」を聞きたくなります。


ところで後部扉を見るに、少なくとも「びっくりドンキー」の前に2オーナーが居た経歴になると思います。

1)当初は全面グレーで○○消防署と白字で書かれていた。
2)文字部分をマスキングで残し赤ペイント。消防署名書き換え(判読不能)
3)一部文字を赤く塗りつぶして消防署名を「!ドンキー」と上書き。

赤い(ピンクがかった)塗りつぶし部分には「愛称 消ちゃん」の文字が薄っすらと読めました。ああ、完成時からのここまでの車歴を知りたくなるなぁ。

◆◆◆◆◆◆


注目の二軸前輪、残念ながら後の車軸は一本の鉄パイプで固定されている風なのでサスはなく操舵も無理そうでした。そのかわり車輪が浮いて接地していないように見えるので、そうであればイベント会場等の限定的な自走は出来たでしょう。

 ◆◆◆◆◆◆

●岩見沢地区消防事務組合月形支署のホームページには消防車両の変遷(昭和)という各種消防車の写真が載った素敵なページがあります。

でも当然ながらこのミニキャブの写真はないのでした(笑)