2013年9月28日土曜日

走る!三菱トラクター R301

今年も去る9月4日に琴似神社例祭へ行って参りました。

◆琴似神社のお祭りは
神社の敷地ではなく町内のメイン通りに露店が並ぶので、普段ここを通る地元民は選択の余地なく遭遇する年中行事です。これまで私的には歩道が屋台と見物人で混雑するので、わざわざ出向くイベントではありませんでした(不謹慎ですみません)・・・が、昨年コマツWD50に出会えてまるっきり認識を改めました。今では行きたい町内行事No.1です。

昨年のコマツWD50のエントリー

MITSUBISHI R310 TRACTOR

◆前日の夜
 2日間のお祭です。今年も初日(3日)の夜に見学。おお!今年はミツビシか!

このライトアップはもちろん山車を照らしているのですが、山車は例年同じようなので毎年行く人には実質トラクターのお披露目です(笑) 30馬力クラスは山車との見た目のバランスも好ましいです。

MITSUBISHI R310 TRACTOR

◆翌日の神輿巡行は
 残念ながら雨天で始まりました。美しい仕上げのボディを細かい水滴が転がり落ちます。思えば昨年は猛暑続きでしたが、今年は毎日のように一時的に雨が降る異常な天気でした。

見ての通りエンジン下のトレイ状のフレームが前アクスルを支えるタイプで、これは流用エンジンを載せている事の傍証になります。 水冷4気筒ディーゼルは三菱の2,000ccトラック用、1963年製との事なので車体は「新三菱重工」製と思われます。

MITSUBISHI R310 TRACTOR

◆出発準備完了
 初期の三菱トラクターのデザインはどこか70年代的で、分かりやすい古さや魅力的な特徴が無い為に、これまで私はあまり注目して来ませんでした。

 ただし、これは逆に言えば初期からデザインが垢抜けていたとも言えるし、実際、この角度でみるとヨーロッパ的なスマートなデザインだと考えを改めました。三菱はこの後、R210、R200にもこの系統のデザインを採用し初期の三菱のアイデンティティになります。それらは色を白にすればデビッド・ブラウンに似るのでサトーの意向もあるのかなぁ。

MITSUBISHI R310 TRACTOR

◆三菱の初期トラクターも良く分からない
 うーん・・・何かハッキリ分からない感じです。現在の三菱農機は1980年に合併で出来た会社で、三菱農機HPでも存続会社とはいえ対等合併の片方であるサトー(佐藤造機株式会社)だけに触れている状態です。それ以前の三菱側の沿革はよく分かりませんし、当時の機種名をネット検索しても殆どヒットしない程にマイナーな雰囲気。

トラクターメーカーの前身は「農機具メーカー」か「発動機メーカー」に大別されますが、旧サトーは農機具の系統で、主力商品は輸入トラクターのデビッド・ブラウンの様ですし、小型モデルに「SATOH」名のトラクターがいくつか有るものの三菱製のOEMモデル(逆かもしれませんが・・・)が見うけられ、また三菱以外のエンジンを搭載した耕耘機も見られました。

一方で三菱は発動機から農機に参入した系統と見て良いと思います。トラクター、耕耘機、農用発動機を含めた農機では当時の主要メーカーと呼べる十分な種類が有りました。それなのに・・・


◆三菱R301について
 最初の三菱トラクターは恐らく新三菱重工製のR201(18ps)だと思います。トラクターは各社とも初代機は微妙なデザインが面白いのですが、三菱も負けず劣らずに独特なデザインで始まりました。とても興味が惹かれるのですが未だ実車を観た事がなく、相当なマイナー車に違いありません。三菱農機のHPにある1959年9月に生産を開始した最初のトラクターとはこのR201でしょうか?この多賀城市の工場がサトーなのか三菱なのかも分からないのでとりあえず要研究としておきます。

そして三菱としての2作目に当たるのがこのR301(35ps)なのでしょう。何故か急に完成度の高いデザインになって登場しました。エンジンは70ps級の4サイクル2Lディーゼルをベースに35psへデチューンして搭載しているようです。登場年が分からないのですが1968年ころまで販売していたらしく、その間にエンジンが「KE41」型から「4DQ1」へ変更されています

また当時、発売順序は分かりませんがR101(9ps)という乗用耕耘機が有り、これら各クラスの初代機、R101、R201、R301、で、いわば01シリーズとでも言えるような小・中・大のラインナップを一時は組んでいました(こういう事に気づくと一気にイメージが整理されますね)。

動画では、アイドリング音、フカした時のエンジン音や加速をご覧ください。

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 エンジンが「KE41」型から「4DQ1」へ変更
 「KE41」は新三菱重工のジュピタージュニアT50(1963年)に搭載され、「4DQ1」は三菱重工業のキャンターT720(同じく1963年)から採用されたエンジンです。1964年の三菱重工3社合併がらみで勝者となったキャンターのエンジンへ変更になったのでしょうか。

 さらに、三菱R301でも初期と思われる資料には「KE41-31」「30~35ps」という記述がありました。KE41とKE31を折衷したタイプ(?)とも、KE31搭載仕様が存在したとも読めます。

 KE31とは三菱ジープの為に作られた「初のジープ用ディーゼル」エンジンですが、実は1961年のコマツWD30トラクター(30ps)に、いすゞDL200と並んで採用されたらしいのです。以前からどの程度KE31仕様のWD30が作られたのか、それとも試作止まりなのか、個人的に気になっているのでした。そしててっきり三菱R301もコレを積んでいると当初は予想していました。うーん。気になります。


◇初期の三菱トラクターとは・・・01番名のトラクターのうちR101とR301は1968年頃まで販売していたようです。当時R201は当然消えて、R210(20ps)とR200(12ps)が、乗用耕耘機にR105(14PS)が加わっています。それら6車種を初期の三菱トラクターと個人的には見ています。以降はMF(マッセイファーガソン)を真似た角ばった2段重ねグリルに変わっていきます。私はデザインをパクッたと思っていましたが、三菱とMFとはいつからか提携関係が有るらしく・・・うう、ややこしい・・・でも、これはまた別の話w



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