だって、遠路はるばる釧路の鶴居村まで尋ねた挙句に、お目当ての保存車両が消えていたら時間と精神的な損失は計り知れませんものね。
いや、2週間前の雨降る早朝に↓の状態を目の当たりにした私は実感してますよ(笑)
●この旧保存場所は『鶴居村郷土資料館』、鶴居小学校の隣だから行けば直ぐ分かるとの事でしたが、行ってみるとその辺に有るのは開拓記念の石碑と何かを掘り起こしたような不吉な跡だけでした。そもそも閉鎖された建物が『資料館』かどうかも不明です。
近所で犬の散歩中のおばさんに『この辺りに鉄道車両が展示されてませんか?』 と聞くと、ひどく戸惑い気味に『そこを曲がった所に有るけれど・・・』との答え。
明らかに【コイツの目は節穴か?まさかアレを見逃すはずないよな?な?】 と思っていたに違いません(笑) まぁ、つまり、近所のおばさんも気づかないほど最近になってアッサリ華麗に消滅したのでしょう。
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スマホでいろいろ調べ、ようやく「ふるさと情報館」への移転が計画されている(記事当時)と知りました。
場所は国道を挟んだ向かい側、セイコーマート横の道を進んだ所と覚えればすぐ分かるはずです。ちなみに鶴居中学のすぐ近くでもあるので、グラウンドにある鶴居軌道の有蓋貨車(物置)も眺めておきましょう(※3)
こちらは気動車(簡易軌道では自走客車)、ディーゼルカーだそうです。ほっこりするデザインですね。この色は考証的にはどうなのでしょうか、以前も退色風味ながら青単色だったようなので色味はともかくこの簡易軌道は青系等だったのでしょうかね・・・
足回りとかつい見てしまいます。真新しい枕木からオイルステイン臭が漂って鉄道らしい感じがします。762mmゲージ、札幌の泰和車輌、昭和39年製
「旧雪裡殖民軌道」車移設工事となっています。泰和車輌製DLは1960年製で、自走客車は1964年製なので、正確には1954年に移管された「鶴居村営軌道」でしか使われていない筈です。着工5月26日、完成8月25日。
泰和車輌製の8tディーゼル機関車は今回は緑色に変更されてます。丸瀬布「いこいの森」にある同じ鶴居村出身の運輸工業DLは淡い緑ですけれど、考証による変更なのでしょうかね。雨が降っているせいもありますが色鮮やか、元々シッカリ形を保っていたこともあって最近まで現役だったような雰囲気です。これで半世紀前の車両とはちょっと不思議な感じもしました。
追記:
写真を見て気づきましたが周囲に何かの基礎っぽいブロックがあります。ボルト4本が出ているので柵でも立てるのでしょう。工事標識上「完成8月25日」ですから早めに行ったほうが撮影には良いかもしれません。
追記2:
基礎から柱を立てて屋根が取り付けられました。少々撮影が制限されますが以前の雨ざらしよりはずっと扱いが良いですね。
2016年に自走客車が再塗装されました。やはり鮮やか過ぎたのか新考証により水色に近い当時の塗色を再現、白ラインも前後部分がより曲線状に変わりました。
2018年12月、記事中の鶴居中学にあった有蓋貨車が釧路製作所に運ばれ修復されたので現在は同所に有りません。
2022年、修復された有蓋貨車が機関車の横に設置されました。
●軽便鉄道系リンク
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