恒例の秋祭りとはいえ、「札幌の9月では観測史上初となる3連続真夏日」という炎天下なので、10~17時までの7時間に及ぶ行列は例年以上に大変だったでしょう。
ルートは現在の琴似の町内にとどまらず、山の手、八軒、新川の一部まで及び、そのまま縦断往復するだけでも大変な距離を、大きく蛇行するように回って行きます。
私は出発時と帰着時だけ見ることが出来ました。 出発時には神輿は軽トラに載せて運搬するなど参加人数が少なめでしたが、高齢とお見受けした一本歯ゲタの天狗様?などは最初から歩いておられて驚愕としか言い様がありません。徒歩の氏子さん達は登山やハイキングが趣味の健脚揃いなのでしょうか?
帰着時には八軒などからの徒歩参加者も増えた様で、神輿も子供たちに曳かれ、だいぶ賑やかで長い行列になっていました。なお、当ブログ的にはトラクター山車しか扱っておらず寂しい感じに見えるかもしれませんがオフィシャルのHPで他の様子が観れます。
前夜の事です。あまりに暑いのでいつもの蕎麦屋で珍しくビールを飲んでいると、他のお客さんの様子からお祭りだったと知り、ふと、琴似本通に並ぶ露店を見たくなりました。
露店は数も多く混雑するのですが、山の手側から行くとすぐに神社前です。神社の境内ではアマチュア(親父)バンドがベンチャーズを演奏するなど気楽さがあって心地よいな~と思ってると、んん?その横の道に何やら黄色い物体がカクテル光線(?)に照らされ光り輝いてるではないですか!
実はココに翌日使う山車用のガレージがあり、お披露目されていたようです。ただ、なぜ非常にレアなコマツのトラクターがこんな所に有るの?普段からココで所有してるのでしょうか!?
そこで関係者の方に伺いました。普段は琴似に有る車体ではない事、所有者は大変なコレクターの方で多数のトラクターを所有している事、たまたま今年がコマツなだけで例年同じ車種ではない事、翌日は山車を引いて町内を回る事、等々、私には驚きの情報の数々・・・。
この冒頭で琴似神社祭りについて少し書きましたが、それは全部後付けの知識で、この時点では何も知らなかったのです。
この機械化(笑)神輿巡幸がいつから行われているのか分かりませんが、個人的にはこれまで気づかずに惜しかったという思いで一杯です。
なにせ、内容を知っていれば北海道内のどこであろうと駆けつけたであろう催しが、家から徒歩10分程の所で行われていたのですから!(爆)
実は数年前に、クラースだかフェントの大型トラクターが山車を牽引しているところを偶然見ていました。この琴似という街にはトラクターを使うような田畑や牧場が無いにもかかわらず、最新の輸入大型トラクターが繁華街をパレードする非日常性にクラクラきたものです。
ただ、 それは私にとっては旧型ほどは興味のない最新トラクターであったし、毎年同じ機種を使っているのだろうと翌年以降忘れていました。
しかし、今回、関係者の方に「ランボルギーニを使った年もあったんだよ」などと伺い、帰宅後に調べてみると、なんと!最近では、フォードソン・メジャーやポルシェ・ディーゼル等が使われていたようで、明らかに車種選定がクラシック方向へ振れているではありませんか!
今時のキャビン付き輸入トラクターだと主役の山車に対してオーバークオリティなのは明らかですし、手頃なサイズで個性的なクラシック・トラクターは見た目も良く、山車とのバランスも好ましいでしょう。それを無粋なベニヤ板の装飾で覆ったりせず最小限の飾りで生の姿を見せている所も好ましいです。
これまで観ていなかった機種への未練はありますが、でも、それらの中でどれを観たい?と言われれば迷わず選ぶであろうコマツWD50を観れたことは幸運だったと思います。
動画も撮りました。終始太鼓を叩きつづけ、なおも笑顔のお姐さんも素敵です。
(ああ、気づいたら実車について何も書いてないやw)